魅力的なレンタカー
最近、このジムニ1に1・34のエンジンを載せたシエラが登場した。
こいつはちょっと欲しくなるクルマだ。
Sはジムニーの上にエスクード/ノマドを持っている。
これは1・6tのエンジンを載せた中クラスの4WDで、ノマドは4ドア、エスクードは2ドアである。
エスクード/ノマドはSの大ヒット作となって、アメリカでも売れに売れている。
難点をいうと、Sのこの種の中型車は極端なコストダウンが図られているため、2、3年乗っていると、すぐにガタガタになってしまう可能性が高いことである。
バカでかい図体で使い道のない4WDの代表選手はTのランクルとNのサファリだ。
ランクル初は運転席に乗ると、クラウンと見まがう豪華な内装を持っている。
本格派のへヴィデューティはランクル問、すなわちランドクル1ザー・プラドのほうである。
ランクル刊はサスペンションが前後軸ともにリジッドアクスルで、きわめて頑丈に作られており、パジエロなどと比べたらはるかにへヴィデューティだ。
4WDのベストセラー、パジエロはどちらかといえば4WD車の形をした乗用車である。
このセグメントでパジエロが一番人気なのもそれが理由だ。
最近のパジエロは3・54、V6のDOHCエンジンを載せ、ものすごい加速をするようになっている。
このV6はスポーツカーのエンジンだ。
重量級の4WDでここまでするのかと私は少々あきれている。
それでは数ある4WDのうち何を選ぶか。
外国車も含めて大型4WDだったら、私ならランドローパー・デイスカパリーを選ぶ。
もちろんガソリンエンジンの44、V版のほうである。
このクルマはなかなかデザインがモダンで、カッコいい。
中年のお金持ちレジャー派で、もっともお金持ちの人たちはレインジ・ローパー、あるいはメルツェデスのゲレンデヴァーゲンに乗るだろう。
このクラスで国産だったら、案外ランクル初あたりがいいと思う。
大型4WD車にはディーゼルエンジンを載せているものが多い。
それはこの種のクルマの性質上、理由がある。
この種の大型4WDは車重が2t近くと、きわめて重いので、ガソリンエンジンだとやたらガソリンを喰ってしまう。
そこで多くのユーザーは燃費のいいディーゼルにしたがるのである。
しかし、私はこの種のディーゼルエンジン車は現在、環境上、大きな問題を抱えている以上、気軽に乗る気にはなれなぃ。
私はこの種のディーゼル4WDのユーザーとメーカーには、こういうクルマを使い、かつ売るというのならそれぞれの立場で排ガスについてしっかり対策を講じろといいたい。
まずユーザーはこの種のクルマでアイドリングを長々とやるのだけは絶対にやめるべきだ。
かつてのディーゼルは、いったん切ってしまうと再スタートするのが大変だったが、いまやディーゼルは、簡単に再始動できる時代だ。
野放図なアイドリングは慎むべきだろう。
メーカーに対して望みたいのは、ディーゼルの排ガス対策をきちんとやれということである。
ディーゼルエンジンの排ガスは子供のゼンソクやアトピー性皮膚炎の原因ではないかと疑われている。
また、例のスギ花粉症もディーゼル排ガスとの複合汚染が疑われている。
実際に因果関係が証明されたわけではないが、そういう疑義があるうちは、メーカーは真剣に排ガス対策の努力をしなければなるまい。
こういった社会的な面から、私は4WDでもディーゼルエンジンは選ばないことにしている。
ユーザーは4WDのガソリンエンジンの燃費の悪さについては、この種の重くて大きなクルマを選んだコストとして、それを甘受すべきだろう。
これからの時代はそういうものだと思う。
中型ではハイラックスとテラノがカッコいいが、この2車はベースが小型トラックだけに乗り心地が悪い。
走り出すとゴツゴツ突き上げが激しくて、私のような年記者は疲れてしまう。
しかし、これから4WDのトラックというのは、衝で乗るのにはなかなかおしゃれだとは思う。
どちらかといえばお金のない若い人向けのクルマであろう。
最後に4WDの乗り方でユーザーにいっておきたいのは、4WDの踏破能力を河原や山野などで野放図に試すなということだ。
いま、多くの地方都市が4WDによる河川敷や海岸の自然破壊に困っていると聞く。
自然を愛せない人間が4WDに乗って自然を満喫する。
こんなバカな話はない。
メーカーもこの種のクルマを作って売りっぱなしという態度はどうかと思う。
どの4WD車のカタログを見ても、そうした環境破壊への注意ひとつ書かれていないのだ。
そのへんのことをよく考えないと、そのうち4WDは社会的に排斥されてもけっしておかしくない。
もうひとつユーザーのために忠告しておくが、4WDの踏破能力を過信してはいけない。
海岸や河原に4WDで突っ込んだのはいいが、地にめり込んで(スタックして)脱出できず、結局、水没してしまったというケースはいやというほどある。
「4WDはもっともスタックしやすい。
なんとなれば4WDだから」という冗談のあることを忘れるなかれ。
私は最近、軽自動車に注目している。
というのは昨今の自動車技術の進歩の思恵を、この軽自動車がいちばん受けていると思うからだ。
現代の軽自動車は660∞でも、もう充分な性能を持ち、かつパッケージ的にも、213人の乗員が乗って、さほど不便ではないほどのレベルに高まっている。
この進歩のほどには本当に驚かされる。
もはや軽自動車には、かつてのへナへナしたイメージはほとんどない。
たとえば8年登場したF重工のヴィヴィオである。
このクルマはシャシーにきちんとお金をかげているので、かなりしっかりした走りを見せてくれる。
実際、ヴィヴィオは今年、あの苛酷なサファリラリーを完走して、クラス優勝をはたしている。
こいつは本当にすごいことだ。
これまでの自動車はとにかく速いスピードで走ることが大事とされてきた。
しかし、もはや世界的に自動車は100回/hから、せいぜい120回/hで走れれば充分という時代に入りつつある。
私は現在の軽自動車に乗ると、そうした気運がヒシヒシと盛り上がってきていることを感じる。
軽自動車の660∞という排気量は、ごく単純に考えて、34のクルマの5分の1の排気量すなわち排気ガスの排出ですむということだ。
いま、世界で自動車を生産している先進国で、こんなクルマを作れるところは日本以外にない。
私は、この軽自動車の技術は将来、日本の自動車工業を救う原動力になると思っている。
私がいいナと思っている軽自動車は、Hのトゥデイ、F重工のヴィヴィォ、Sのアルト、Dのオプテイといったところだ。
ここに加えて最近、MSが新しいミニカを登場させた。
新しいミニカは4気筒エンジンを搭載している。
ヴィヴィオとミニカ以外の軽自動車はすべて3気筒である。
私は軽自動車は3気筒で充分だと思っている。
たしかにヴィヴィオやミニカの4気筒に乗ると、スムーズで静かではあるが、それが決定的な差とは思えない。
とくにトゥデイの3気筒はシューシューとスムーズに回るいいエンジンだ。
トゥデイは2ドアと4ドアがあるが、どちらかといえば2ドアのスタイルのほうが私はカッコいいと思う。
なかなか魅力的なのだ。
私は一時、本気で、日常的なちょい乗りのためにトゥデイを買おうかナと考えたことがある。
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